常念岳②
7/20(月・祝)
山小屋の朝は早く、山頂でご来光を見る人が3時過ぎに起き出しガサ・ゴソと準備を始めると、つられて目が覚めてしまいます。
昨夜は山小屋に宿泊するようになって、初めて熟睡できました。
いつもは『よく寝たな~』って時計を見ると30分しか経っていなくて、目が冴えたまま朝を迎えるというパターンなのですが、今回は夜中に暑くて目を覚ましたら、夫と目が合ってギョッとしたっていうのが1回だけで朝までぐっすり眠れたのです。
今回の山小屋も定員オーバーで一畳を2人で使ったのですが、こんな密着感は日常では有りえないのでなかなか楽しいものです。
15畳くらいの大部屋に30人が密集するのは、さながら修学旅行のような気分。
私は部屋の隅っこを確保したのですが、廊下に出るときにどこに足があるか分からなくて5人くらい寝ている人の足を踏みつけてしまいました
昨日は大雨で写真が撮れなかった常念小屋。
楽しい山小屋でした。また来たいな~。
AM6:00
常念岳山頂に向けて出発。
見た感じ楽勝で登れそうな山です。
でも・・・同化してしまってよく見えませんが、木がすごい形で生えている。風強いんだね・・・きっと。
30分もあれば登れると思った山頂。
しかし本当の山頂はここからは見えてなくて、結局登ること1時間20分。
足場の悪いガレガレの岩場に悪戦苦闘し、ヘロヘロになりながら2857メートルの山頂に到着。
北アルプス表銀座と言われる、大天井岳方面がくっきりと見えます。
そして、ついに北アルプスオールスターズ 槍・穂高と対面!
と、期待に胸を膨らませたのに、まさかの曇り
昨年、槍ヶ岳を登ったときに山頂から見た常念岳が美しくて、来年は向こう側から槍の穂先を眺めるんだ!と心に決めたのに。
今日はこんなに天気が良いのに。
何で、どうして、ピンポイントでそこだけガスがかかっているの?
20分程粘ってみたけれど、雲が切れる様子がないので山頂を後にすることにしました。
なだらかに見えて実は急斜面だった常念岳。
常念小屋とテント場が小さく見えます。
ふと、槍ヶ岳の方に目をやると、槍の穂先が姿を現しました。
北アルプスのシンボルでもあり、誰もが憧れる槍ヶ岳。
昨年、間違いなくあのてっぺんに立っていたんだ。
なんか泣けてくる。
今年チャレンジしようとしている穂高連峰は最後まで拝むことが出来ませんでしたが、槍ヶ岳へ続く最難関ルート・北鎌尾根は目に焼き付けることができました。
名峰に登るのもいいですが、こうして眺める登山もよいものです。
ありがとう。常念岳。
このまま直滑降で下りたいところですが、3時間かけて無事下山しました。
おまけ
2015年7月、槍ヶ岳山頂のGoogleストリートビューが公開されました。
左クリックしてグルグルすると360度の大パノラマを見ることができます。
そしてっ、山頂直下のはしごの先を辿っていくと、31段9メートル、その下に17段5メートルのはしご体験も出来ます。
また絶対登りに行きたい!そんな山です。