パジャマ登山
悪夢だ・・悪夢を見ているようだ・・・。
ハッチちゃんと女子登山部を結成したのは1年前くらい。
なかなか一緒に行く機会がなく、今年こそはと登山バスツアーを探し、申し込んだのが一ヶ月前。
そして、ついに待ちに待ったその日がやってきたのです。
私の乗車場所は水戸駅。集合時間はAM5:25。
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数日前、夢を見ました。
朝目が覚めると集合時間をとっくに過ぎていて、着替える余裕もなくザックを背負いパジャマのままバスに飛び乗るという、それはそれは恐ろしい夢です。
「どうしよう・・パジャマじゃ山に登れないよー」と焦っていると、ハッチちゃんが「こんなこともあろうかと、山スカートとタイツを持ってきましたよ!」と差し出してくれて、「さすがハッチちゃん、気が利く~」って言って着替えるという、ギャグ満載な夢でした。
『一応こんな夢を見たよ』と報告をして、『お互い寝坊しないよう気をつけましょう』と返事をいただいていたのです。
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11月9日(土) AM5:25
朝目を覚まして時計を見ると、ぼんやりと時間が見えました。
ん?
5時?
いやいや、何かの間違いでしょ。
目覚ましは4:30にセットしたし、ベルを止めて2度寝した記憶はないし。
買ってそれほど経っていない、電波時計の目覚ましが今日に・・今日に限って鳴らなかった・・・
慌てて飛び起きて1階のリビングで充電中のスマホを手に取ると、着信とメールの数々。
大パニック!!!
すぐさま添乗員さんの携帯に電話を入れ「すみません。水戸インターから乗車します!」と告げる。
バスは5分だけ待っていてくれたそうですが、他のお客様に迷惑がかかるのですでに出発していたそうです。
今回のツアーの参加者は38名。
数ヶ所の乗車地を回り、最後に水戸インターで21名を乗せて出発するというスケジュールなのです。
水戸インターの出発時刻はAM6:00。
今なら間に合うかもしれない。
顔なんて洗っている時間はない。髪を梳かす時間もない。
この際スッピンだっていい。
パジャマ・・パジャマ登山だけは阻止しなければ。
急いで着替え、荷物をまとめ、歯磨きをする。
どうやら人間窮地に立たされると、訳の分からん行動をとるようである。
もし水戸インターで乗れなければ、先周りして高速のサービスエリアで合流する?
それでも間に合わなければ、登山口の駐車場まで追いかけて行くか
そしたら裏庭氏も一緒に登っちゃう?
まさにパジャマ登山!
車中ではそんな会議が執り行われていたのですが、AM5:45水戸インター到着。
もはやワープしたとしか思えない神業で最終乗車地に辿り着いたのでした。
いやいやワープは冗談で、法廷速度を守って余裕で着いてしまったわけです。
そして何事もなかったかのように、21名に紛れて乗車。
ハッチちゃんから聞いたのですが、添乗員さんが『電話の声がかなり焦っていたので、あれは多分寝起きですよ』と言っていたそうですが図星です!
こうして長い長い一日がスタートしました。
つづく