始まりの年
いつかの庭の風景。
家を建てて初めて植えたバラがアンジェラでした。
「四季咲きで、病気に強くて、初心者でも育てやすいバラはどれですか?」
園芸店で薦められたアンジェラはグングン大きくなり、3年後には2階に届くまでに成長しました。
でも・・・
いつ頃からか、このバラは自分がイメージしている庭の風景とかけ離れていると感じるようになり、うっとうしいと思うようになりました。
ファッションの好みや、ライフスタイルが年齢を重ねるごとに変わっていくように、庭の植栽だって変えていきたい。
それでも切ることが出来なかったのは、毎年蕾をたくさん付けて綺麗に咲こうとしている命を、自分の欲望だけで消してしまうことが可哀想でたまらなかったから。
ズルズルと10年引きずってしまったけれど、リフォームを機に踏ん切りがつきました。
ていうか、切らないと壁塗れないし。
玄関前にたくさん並べていた鉢をどかしたら、殺風景で何だかスースーします。
裏庭氏作の構造物もほとんど解体し、家の周りには足場が組まれ、工事が始まりました。
休日に布団や洗濯物が干せないストレス・・・
それ以上に深刻なのがレオです。
薄暗い家の中。
電気を点けてお留守番させているのですが、一日中夜みたいな環境。
外では数人で作業しているので、常に人の気配を感じ、音に怯えているのでしょう。
ずっとお座りしてオシッコをしていたのが、6歳にして突然足をあげるようになってしまい、トイレを失敗するようになってしまいました。
日中夫の実家で預かってもらうべきか、レオの心のケアという心配事が増えてしまいました。
あと数週間・・・
家にいると気が滅入ってくるのです。
日光が恋しいな~。